世界が動いた「決断」の物語 新人類進化史を読んで

読んだ理由

業務上データの分析をしているが、それを意思決定という分野につなげるためには、どのようにしたらいいのか学ぶために読んだ。

 

感想

決定までのプロセスはマッピング→計算→決定

何かを決定するとき、多くの場合は様々な事象が複雑に絡み合っているケースが多い。複雑な事象をクリーンにするためには現状をマッピングして環境を把握する努力と未来の予測が強いられる。

 

ダーウィンは結婚するかどうするかの決定をするために、自身の大切にすることを全て書き出した。結婚しないことで「付き合う人を選べる・時間を奪われない」結婚することで「家庭のことをしてくれる人・家族の愛情」など。

こうすることで自身の置かれる環境および、自身は何を大切にしたいのか俯瞰で眺めることができる。

マッピングに重み付けを行う

次にこの記載したリストに対して重みをつけて掛け算する。重点をおいている項目を1、あまり重点を置いていない項目は0.3など。こうすることで大切にしたい内容に優先順位をつけた上で2つの事象に優劣をつけることができる

 

未来の予測を正しくするのは誰か

本の内容をざっくりと抜粋するならば、結局未来の予測は誰にやらせても大きく外れる。ランダムよりも外れることもある。けれども専門的な学者よりも広く浅い知識を持った一般人の方が、経済など大きな複合要因が潜む未来を当てていたとのこと。

集団における予測精度にも差が生じる。白人だけのグループよりも多様な人種・宗教を持ったグループの方がより高い精度で未来を予測する。(しかしそれと反比例して、その決断に対する自信は小さくなっていく)

 

はぐれ者が生み出すアイディア

https://dailyportalz.jp/kiji/170526199712

ニューヨークのハイラインパークは今となってはニューヨークを代表する観光地である。しかしかつてはスラムのように不法者の溜まり場になった時期があった。

この当時誰が解体費用を払うか揉めていた。政府・市・鉄道会社。この時公園にする案を出したのは街のアーティストだった。これに対して政府や企業は反対案をだしていた。アーティストはマイノリティであり、奇抜な意見であった。